遺産争いを避けるための争族対策
相続対策の中で「相続税対策」「納税資金対策」は非常に重要ですが、それにも増して重要なのが争族対策（遺産争いを避ける対策）です。
いくら事前に相続税対策を行って財産をたくさん残すことができたとしても、財産を巡って身内が争いとなってしまっては元も子もありません。
相続時の一番悲しい出来事といえば、残された相続人（妻や子）の間で争いが起きることです。
｢親が死ぬと兄弟仲が悪くなる｣という例は珍しくありません。
相続がきっかけで､文字通り「兄弟は他人の始まり…」になるケースは少なくありません。
争族（遺産争い）が起こると、残念ながら元の兄弟姉妹関係、親子関係に戻ることは望めません。
親の命日に集まることもなくなり、親の墓参りに来る子すらいなくなることも少なくないのです。
そんな悲しい思いはしたくないし、させたくないものです。
また、遺産争いをしていると、相続人が不幸になるばかりでなく、被相続人にとっては非常に不本意なことでしょう。
さらにそればかりではなく、相続税法の最大の特典である「小規模宅地の評価減」と「配偶者の税額軽減」も使えなくなって、結果として相続税が想定以上に高くなる恐れもあります。
争族対策としては、やはり遺言の活用が最も効果的ですが、合わせて分割用財産を確保しておくなどの対策も施せれば、遺産分割も容易になります。
分割できる財産がない時は、生命保険を活用し、生命保険金を分割財産にあてることも可能です。
下記もご参照下さい。
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